2007-04-22 12:51:30

・初回、三日目 [ 初回 ]

朝五時に目が覚める。
テレビで天気予報を見る、天気は良さそうだ。
食事を七時に頼んでいたのでまだ時間がある。
ユニットバスにお湯をためて朝風呂に入る。
着替えをすませ六時四十五分ごろ食堂に行く。
テーブルにはもう朝食の用意が出来ていた。

「早く目が覚めたもので」 『じゃあ用意しましょう、どうぞ』

食事が済むと十三番にむけて出発した。
すぐに十三番に着いた。ここは相性が悪いのか、
御姿をもらい忘れたし写真も撮り忘れた。
十三から十七番までは距離が近く、とんとん拍子に
行くはずだったが十六で寺を通り過ぎ十七番も寺を一周した。
この間に自転車遍路を二台見かけた。
十七番を出て徳島市街に入らず自蔵峠を越えた。
峠の上り口から”歩こう会”の爺ちゃんと自転車を押して登る。
腰が悪いので登りは良いが下りがきついため、
自転車を押して登っていると言う。
昔はこの辺で松茸が採れたことや、だいたいのお遍路さんが
市街地をまわること、爺ちゃんは一番に参ってそれから進んで
ないことなど話しているとあっとゆう間に頂上に。
そこで爺ちゃんと別れ御褒美の下り坂へ。
爺ちゃんの言うとうりこの峠で遍路の姿は見なかった。
五十五号線に出た所で寿食堂で同宿だった自転車遍路の人と会う。
信号待ちに二、三事話すがみるみる置いて行かれる。
折り畳み自転車では出る速度は知れている、と言うよりも
筋肉疲労と尻の痛み(こすれてしるが〜)のため、思うように進まない。
十八番を参り十九番へ、ここで賽銭用にもってきた五円玉がなくなる。
財布の中を見ると五十円玉しかない、仕方なく五十円玉を賽銭箱へ。
(弁解しておくと五十円が惜しいのではなく
       立派なお寺よりも古寺に多いお賽銭入れたいのに)
そんなことを思っていたからか、また当てずっぽに進むと道を間違えた。
寺の門前まで戻り橋の横に座り、昨日の夕方買った期限切れの
おにぎりを食べた。そしていよいよ鶴林寺。
(二つ目に覚えた寺の名前、苦労をすると覚える)
麓から車道を自転車を押す、誰もいない山道を押す、ミカン畑を押す。
途中ちょっと乗る、そしてまた押す、休む押す。
風が林を揺らす、気味の悪い音をたてて木々が揺れるその中を押す。
時折、車が抜いて行く。排気ガスのいやな匂いを残して。
どのくらい登っただろうかパイプから水の出ている所があり
顔を洗い水を飲む。冷たくてうまい、また水に助けられた。
昨日も焼山寺に行く途中の鮎喰川沿いにあった”吉野川源流の水”
と書いてある水をペットボトルにいれて登った。
大龍寺(三番目に覚えた寺)側に下る道の分岐点を過ぎまた登る。
しばらく行くと林の中に見覚えのあるマウンテンバイクが寝せてある。
少し行くと遍路道を五十五号で置いて行かれた自転車遍路さんが
降りてきた。軽く言葉を交わしながらすれ違う。
ここで自転車を置き遍路道を登る。
筋肉痛がひどくなかなかペース良く登れない。

やっとの思いで境内へ。
ウエストポーチをして普通の格好をしているので
『オートバイですか?』と声をかけられる。
「自転車です」 『ああ木に立て掛けてた奴』 「はい」
この汗を見て解ってほしい。
納経をすませ時間を見る、四時を回っている。
ロープウェイなら間に合うかも、早速下り始める。
(自転車で登る元気がない)
速い速い怖い怖い、あっとゆう間に那賀川沿いの道へ。
この那賀川がまた綺麗。
青く光った水面をみながらロープウェイ乗り場を目指し漕ぎ続ける。
途中間に合わなければ麓で泊まればいいやと弱気になりながらも、
最終便に何とか間に合う。
このロープウェイ、自転車も乗せることが出来るとゆうので
自転車と一緒に乗車。『くれぐれも境内では乗らないように』と
念を押される。自転車を止め石段を登ろうとする。足が痛くて登れない。
昨日までは難無く登れたのに手摺りをつかんで必死に登る。
納経所で『車ですか』と聞かれ「自転車です」と答えるとその後がない。
登山道(車道)の整備代の徴収の為だろうが、『物好きね』ぐらい
言ってほしかった。(こんな事を思うのも修行が足りない証拠かも、)
日が暮れそうなのでそそくさと下山を始める。
車道と言ってもコンクリートのガタガタ道、ガードレールなし。
ひとつ間違えたら転落、それでも下りは天国。
下りながら何人かの遍路を抜いた。
陽が陰り始める、今日も例によって宿を予約してない。
登山道上り口の”坂口屋”さんに泊まれるか聞いてみると、
食事は用意出来ないけれどもそれで良ければと、
快く承知してくれた。良かったとゆうより助かった。




”坂口屋”さんにて

案内されて部屋へ、窓の外には崖が。
しかしちょっと待て、この崖には見覚えがある。

確か何ヶ月前かに夢でみたような、、、、

デジャブではない。背筋にじーんとなにかが走る。
何かここに呼び寄せられた気がしてきた。
そういえば今年になって元旦四時四十四分に4444のナンバーの
車をみたことに始まり、やたらと四とゆう番号に縁がある。
あれは四国に行けとゆうことだったのか。
この旅を思いたったのも、さして信仰心がある訳でもなく
(小さなころ弘法さんの事は良く聞いていたが)
ただの思いつきでのことだ。春ごろにふっと「お遍路しよう」と思い、
四年ぶりに秋が暇になっただけの事だ。
風呂に入ると顔と腕が日焼けでヒリヒリする。
そしてお尻はサドルが合わないのかこすれて汁が出ている。
しばらくジャグジーで足をほぐす。
部屋に戻り布団を敷き、飯抜きで寝る事を覚悟していると
朝食の時間を聞きに来られた時に『遅くなるけどお握りを作ってくれる』
とのこと、助かった。待つこと一時間、お皿におにぎり三つとつけもの。
中身はすべて違う、すごい勢いで食べた。この旅で一番の御馳走だった。
少し熱が出たのか寒気がする、布団で横になって地図を見ながら
明日の計画をたてる、明日中には小倉に帰らなくてはいけない。
薬王寺までは行けるがそれから先を走ると間に合うだろうか?
多分、間に合わないだろう。それとも日和佐から高松に電車で戻って
うどんでも食べて帰ろうか、結論が出ないまま就寝。
朝ごはんも食べたのに、朝の精算の時に請求されたのは
素泊り料金のみ(間違ったのかもしれないが)、合掌。
 

Posted by torokame at 2007-04-22 12:51:30 | Trackback(0)



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